オルカンはどうなの

Point(結論)

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)は2017年設定のため、ITバブル崩壊やリーマンショックを直接経験していませんが、その基準指数は過去の全ての暴落と回復を経験しており、「暴落は必ず回復する」という投資の本質的教訓を提供しています。

Reason(理由)

オルカンが過去の大暴落を経験していない理由は単純で、設定が2017年12月だからです。しかし、オルカンが追従するMSCI オール・カントリー・ワールド指数は1969年から存在し、株式市場の「暴落→回復」サイクルを何度も繰り返してきた歴史があります。この歴史的データこそが、長期投資の確実性を証明する貴重な教材となります。

Example(具体例)

設定年と暴落の関係

大事件 発生年 オルカン存在状況
ITバブル崩壊 2000-2002年 ❌ 未設定
リーマンショック 2008年 ❌ 未設定
コロナショック 2020年 ✅ 存在(設定3年目)

基準指数の暴落と回復実績

全世界株式指数(オルカン相当)の過去の暴落:

  • ITバブル崩壊:約45%下落 → 7年で回復
  • リーマンショック:約55%下落 → 5年で回復
  • コロナショック:約35%下落 → わずか5か月で回復

長期投資家が学ぶべき3つの教訓

  1. 暴落は定期的に発生するが、必ず回復する
    • 「今回は違う」と毎回言われるが、歴史は回復を証明
  2. 配当再投資の威力
    • 株価ベース回復より1-2年早く元本回復
    • オルカンは自動で分配金再投資
  3. 売らなかった人だけが恩恵を受ける
    • 暴落時の売却=含み損の確定
    • 持ち続ければ全ての回復局面の利益を享受

Point(まとめ)

オルカンが過去の暴落を直接経験していないことは、むしろ**「これから来る暴落に備える絶好の機会」**を意味します。過去の暴落データが示す「必ず回復する」という事実と、オルカンの「感情を排除した自動積立・再投資機能」の組み合わせこそが、長期資産形成の最強戦略となります。


💡 わかりやすい例え オルカンは「新しい船」ですが、航海する海域(世界株式市場)は何度も嵐(暴落)を経験済み。過去の船長たちの航海日誌(暴落データ)が「嵐の後には必ず凪がくる」と教えてくれているのです。新しい船だからこそ、過去の知恵を活かして安全に航海できるのです。

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